外装材に窯業系サイディング(通気層工法)を使用する一般的な断熱工法です。 弊協会ではEPS断熱材の耐力壁の防火構造30分(建築基準法第2条第八号の規定)を取得し(在来木造構法), 日本全国のEPS製造メーカーの会員企業の中の41社(EPS防火構造8認定の権利を行使できる企業)に使用いただいています。 詳しい防火構造仕様については,「防火構造技術資料」をご参照ください(枠組壁工法の充填断熱についても防火構造認定を取得しています)。
EPSは圧縮に強く,自形性が大きいボード状断熱材なので外張り断熱に向いていますが,工場でプレカットし所定の形状で現場納入する製品や特殊加工で変形追従性や柔軟性を持たせた充填断熱向けの商品も数多く流通しています。
EPS充填専用断熱材
木造充填断熱用EPS複合板
木造住宅の柱・間柱(スタッド)の間隔は,ある程度パターン化できるため,柱・間柱位置を外した位置にあらかじめEPSを貼り付けて構造用面材と一体化したEPS複合パネルが流通しています。製造方法は面材と同サイズのEPSを接着剤で貼り合わせ,構造材が当たる個所をルーター等の欠き取り機械で欠き取る方法と,所定の寸法にあらかじめカットしたEPSを貼りつける2種類があります。いずれの場合も構造用面材の施工と充填断熱施工が屋外側から一度にでき,不要なEPSカットを省略し,精度の高い断熱施工ができる合理化工法です。