用途
容器
発泡スチロール製の魚箱は、1966年ごろから丸干しやアジの開きなどの加工用魚箱が開発され、一つの市場を形成しました。鮮魚箱の分野では、木箱が使用されていましたが、木材の価格の高騰、流通手段の変化により1967年頃よりカツオ、イワシなどの鮮魚箱として穴あき発泡スチロール魚箱が使用されるようになり、その後蓋付魚箱が開発されました。これにより鮮魚と海水、氷を入れ、そのまま消費地へ運ぶという画期的な方法がとられ、「保冷性=鮮度保持」に威力を発揮するとともに「軽くて丈夫」「水を通さない」という特性から需要は急拡大しました。
リンゴ箱に代表される農産箱の需要も加わり、容器分野は国内の発泡スチロール市場の約6割を占める最大需要分野となっています。
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断熱性
独立気泡(空気の部屋)が熱を遮り、冷たいものは冷たいままに、温かいものは温かいままの状態を保ち、生鮮食品の鮮度を保ちます。
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軽くて丈夫
軽いので荷運びが楽で、積み上げてもつぶれない強度があるため輸送箱に適しています。
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水を遮る
発泡した粒同士が密着(融着)して水を通さないため水容器に水を入れても漏れません。