型枠合板にEPSボードを裏打ちして同時打込する 断熱施工方法です。
スラブ引き金物を使用する場合は, 一般のPスラブ駒等をコンパネに止め, EPSに当たる個所は部分的に欠き取り, 解体後,当該部分は簡易発泡ウレタンで 断熱補修してください。
断熱材用型枠資材の使用
EPS断熱材を同時打込で使用する場合,従来の型枠資材を そのまま使用すると,断熱材がめり込んで不具合が起こります。 壁型枠では,断熱材を受けるコーンは接地面が広いもの, スラブ型枠の鉄筋受け金物(パテントスペーサー,サイコロ,バー型等) は底板がついたもの(底板を敷いて使用),吊ボルトのインサートは ノロが入らないように断熱材厚さに応じた貫通管がついたものなど, 断熱材用型枠資材をご使用ください(一般に流通している型枠資材です)。
継手のノロ漏れ防止措置
ノロ漏れ部分は美観を損ね,断熱 欠損や表面結露の原因になり, 後で断熱補修するのも大変手間が かかります。 そのため,あらかじめEPSボード 相互の継手はノロ漏れ防止措置を しておく必要があります。 一般的に,壁型枠では合いじゃくり 加工,スラブ型枠ではテープ貼りが 一般的ですが,帯状に切った3㎜厚 フレキボードをやとい実に使用したり, T型等の市販ノロ留め部材を別に 使用する方法もあります。
通常EPSボードの小口面はイモ切りで合いじゃくりや,やといさね溝の加工は施されておりません。ご希望の際には,お近くのEPSボード製造メーカーに お問い合わせください。
内断熱工法の留意点(断熱補強)
熱伝達面積2㎡で熱貫流率の違いが約20%。
断熱補修
目地が開いて大きくノロが出て固まった部分は周囲のEPSごとVカットで欠取り、簡易発泡ウレタンを充填。
軸足抜取り後のセパ穴は簡易発泡ウレタンを充填して下さい。断熱材先付の鉄釘類(プラ釘は不要)を撤去した部分に応じて断熱補修してください。