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床の断熱(EPS充填・ネダレス工法)

床のEPS充填断熱材

先張り防湿気密フィルムを施工したのち,必要な断熱受け材を取り付け大引間にEPS断熱材を施工,続けて床根太(際根太)を敷設後,根太間にEPS断熱材を充填します(踏み抜きに注意してください)。いずれのEPS断熱材も合いじゃくり品が望ましく,隙間ないよう施工してください。
続けて,床防湿気密フィルムを施工(壁際は100㎜立上げる),床合板を施工して安定した床を作ってから,壁・天井の施工に入ります。

床のEPS充填断熱材
床のEPS充填断熱材

プラットホーム工法(在来木造)のEPS床充填断熱

土台・大引に根太欠きを施し,床根太を落とし込んで土台天端と床根太天端を揃え,床合板を土台・大引に直接打ち付ける方法です。
床合板で床と壁の懐が分離されるので,気流止め措置を特に設けなくてもよく,面内剛性の極めて大きな枠組床により火打土台(火打梁)を省略することができます。
外周部の床防湿気密フィルムについては,柱・間柱と取り合う箇所は切り込んで気密テープ処理し,土台と取り合う箇所は,気密テープや気密パッキンで納め,床合板で圧着してください。床合板は外周部の土台に20㎜以上乗せて釘留めし,柱に対して床合板は柱勝ち,間柱に対しては床合板勝ちとします。

プラットホーム工法(在来木造)のEPS床充填断熱

枠組壁工法のEPS床充填断熱

枠組壁工法は床と壁が分離されるため,防湿層の取り合いが簡単で,床合板と下枠材が自動的に気流止めにもなります。床根太も89㎜~286㎜まで選べるので,断熱厚さを優先して大きな床根太材を使用すれば無理なく高断熱化が実現できます。
右図は床根太に208(184㎜)を使用した場合ですが,最下部の断熱材受け材に18×45㎜の胴縁材を使用し,一層目EPSは100㎜,二層目は37㎜(合板受け材38㎜)で,丁度184㎜に納まる寸法です。枠組壁工法は構造材熱橋が大きいので,せっかく充填可能な懐があるのなら最大限充填するのが良いでしょう。
透湿抵抗が小さな繊維系断熱材では省略(合板気密化工法)しても良い床防湿気密フィルムは,透湿抵抗の大きなEPSでは必要となりますが,合板気密化工法で必要な床合板目地の気密テープ処理は逆に必要ありません。また,壁の防湿気密フィルムは下枠材下端まで張り下げ,床合板と取り合う部分で気密テープ処理してください。

枠組壁工法のEPS床充填断熱