EPS断熱建材 総合サイト

充填工法+窯業系サイディング

壁と床の充填断熱時の留意事項

充填断熱する際に最も注意するところは,床と壁の取り合いに確実に気流止めを設け壁体内部に気流を起こさないようにすることです。左図は先張り防湿気密フィルムによる最も確実な方法としています。
EPSによる充填断熱に限れば,繊維系断熱材のように後から隙間に「潰して押し込むような施工」はできませんので施工順序を確認して適切に施工する必要があります。左図の「★」で示すEPS断熱材があります。当該部位は構造用面材を貼り,中から土台廻りに先張り防湿フィルムを施工しているタイミングで,一緒に柱・間柱間に事前にプレカットしたEPSボードを嵌め込むのが正解です。

壁と床の充填断熱時の留意事項

壁にEPS充填断熱材を施工します。内装材の受け材や,軸組金物(ホールダウン金物等)と取り合う部分は,予め欠き取ったり,先張りでEPS断熱材を施工するなど,施工順序を間違えないよう施工してください。続けて,壁の防湿気密フィルム,内装材を施工します。

壁のEPS充填断熱材

枠組壁工法(外壁・外壁と床の取り合い)

壁のEPS充填断熱材

在来木造の胴差廻り

防湿層の連続を確保するため,界床の胴差廻りには先張り防湿気密フィルムを施工します。各種引通し金物を先につけてしまうとフィルム施工が面倒なため,先張り防湿気密フィルム施工を先行してください。また,これら貫通金物類は冷橋になるので,簡易発泡ウレタンで覆うなど表面結露対策をしてください。

在来木造の胴差廻り

先張り防湿気密フィルム簡略工法

床梁を7寸標準,胴差を床梁より大きな8寸標準にするなど,胴差を床梁より大きく設定し,胴差をまたがる先張り防湿気密フィルムを,土台のように上側だけ施工し,1階は壁防湿気密フィルムを胴差まで張り上げて,内装材で圧着します。
足場の悪い工程時期に先張りフィルムは2階からの作業だけになり,引き通し金物もフィルムをかわして施工できるようになるとともに,1階内装材が自動的に気流止めになります。また,胴差寸法を標準化すると,充填するEPS高さも一定にできるので,断熱材カットに余計な手間がかかりません。

プラットホーム床・ネダレス工法床の場合

プラットホーム床やネダレス工法床の場合は枠組壁工法のように,張り下げた壁防湿気密フィルムを受け材と床合板のところで気密テープ処理して,気密を連続させます。

プラットホーム床・ネダレス工法床の場合